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【書評】100歳まで生きるときの人生設計を学ぶ『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』

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書評-LifeShift タイトル

こんにちは、ヒーニョンです。
この記事で紹介する書籍は『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』です。
「100年時代の人生戦略」という副題をみて、100歳まで生きるなんてひとごとだと感じますが、今後おおくの人が100歳まで生きるそうです。
100歳まで生きるとして一番問題になるのが老後の資金です。日本では年金問題として認知されていますが、生活レベルを保ったまま100歳まで生きるにはどうしたらよいのか本書にはヒントが書かれています。

ジャンル倫理学・道徳
著者リンダ・グラットン (著), アンドリュー・スコット (著), 池村 千秋 (翻訳)
評価4.0
読みやすさ3.0
対象者労働者(家事手伝い含む)
ページ数403ページ

必要性

日本人の平均寿命といえばニュースなどで報道され、なんとなく80歳くらいという認識です。しかしこの数字は過去の結果を集計したもので「ピリオド平均寿命」といいます。私達が何歳まで生きるかという未来の予測値ではないのです。それを表したのがコーホート平均寿命です。コーホート平均寿命によれば、若い人ほど長生きをする可能性が高いです。

  • 2007年生: 104歳
  • 1997年生: 101~102歳
  • 1987年生: 98~100歳
  • 1977年生: 95~98歳
  • 1967年生: 92~96歳
  • 1957年生: 89~94歳

現在、現役で働いている方は100歳まで生きる可能性が高いとわかります。

定年65歳まで働いて、老後35年間を生活レベルを下げずに過ごすには定年時にどれだけの蓄えが必要かというと、老後は引退前の最終年間所得の50%は控えめにみても必要です。年間所得400万円(年収ではない)なら、老後の35年間で7千万円必要です。公的年金が月14.4万円(平均受給額)とすると約1千万円足りないことになります。
最終年間所得の50%というのは持家がある場合で、借家なら70~80%になり約5千万円足りなくなります。

ここでは平均値で計算しましたが、ご自身の生年月日、年間所得、年金、生活レベルを考慮して計算してみてください。恐らく誰もが引退時に貯蓄が必要になると思います。

本書では、老後の資金を確保するためには、現在の「教育 → 仕事 → 引退」の3ステージの人生からLIFE SHIFTしてマルチステージの人生にしましょうという話です。

ちょっとネタバレ

構成

  • 序章 100年ライフ
  • 1章 長い生涯
  • 2章 過去の資金計画
  • 3章 雇用の未来
  • 4章 見えない「資産」
  • 5章 新しいシナリオ
  • 6章 新しいステージ
  • 7章 新しいお金の考え方
  • 8章 新しい時間の使い方
  • 9章 未来の人間関係
  • 10章 変革への課題

LIFE SHIFTする

本書では、1945年生まれ、1971年生まれ、1998年生まれと世代の異なる3つのシナリオを予測しています。65歳の引退までに所得のどのくらい貯蓄する必要があるか計算しています。

  • 1945年生: 4.3%
  • 1971年生: 17.2%
  • 1998年生: 25%

若い世代ほど無理ゲーだと言わざるをえない。しかし65歳というのは昔ほど年寄りではなく、将来はますます若々しくなる。働く期間を伸ばせば、隠居生活が短くなり資金も少なくてすみます。

長く働く覚悟をして、次に問題となるのがスキルです。所有しているスキルが将来は古くてお金にならないのです。人生の途中で時間を割いて新しいスキルの取得に投資する必要がでてきます。これが「教育 → 仕事 → 引退」の3ステージの人生からLIFE SHIFTしてマルチステージの人生に切り替える必要性です。

まとめ

マルチステージの人生にしよう!と言っても自分では制御できない教育機関の課題、企業の課題、政府の課題はありますが、まずは自己意識です。
長寿を労働まみれの厄災と捉えるのではなく、人生のゆとりとしての恩恵とするために戦略的に人生設計をしながら歩むことが重要だと思いました。

ではまたヾ(^^へ)

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