こんにちは、ヒーニョンです。
ソニーから2018年10月に発売されたリニアPCMレコーダーのPCM-A10を購入しましたので紹介します。
「リニアPCMレコーダー」って言葉は難しいですが、簡単に言うとボイスレコーダーです。
ボイスレコーダーが欲しかった理由
僕がボイスレコーダーが欲しかった理由は、
iPhoneのボイスメモ アプリで、会議や講演会、説明会、インタビューなどを録音して、後から文字に起こす作業をしているのですが、この作業に不満を感じていたからです。不満の内容は次の通りです。
- 内臓マイクが小さいので、発言者の声が小さかったり、早口だと聞き取り難い
- 文字起こしするための再生機能が乏しい(iOS12になり多少は改善されたが物足りない)
- 聞きたい部分の頭出しが難しい
- 再生スピードの調整ができない
- 同じ部分の繰り返し再生ができない
再生機能についてはパソコンにデータを取り込んで気の利いたアプリを使えばいいのですが、文字起こしをするためだけに、そこまで手間を掛けたくないのです。できれば録画した機器でそのままサクッと再生したいのです。
1の不満を解決するには、しっかりとしたステレオの内蔵マイクが付いているのが必須です。
2の不満を解決するには、ボイスレコーダー本体に文字起こしの機能が付いていることです。
さらに悩みがあって、商品説明のためにミラーレスカメラを使って動画撮影をすることがあるのですが、カメラのマイクだと吐息やカメラの操作音など不要な音を拾ってしまい、説明する商品自体の音がとれづらいのです。繊細な音を残すには、音データを圧縮をしないで取り込んだ音を全部そのまま記録する方式のリニアPCMがよさそうです。しかし、音楽を収録するわけでもないので高価過ぎる機能かとも感じています。
ボイスレコーダーを選ぶ
会社で用意している無名メーカーのボイスレコーダーを使ったことがあるのですが、iPhoneの方がよく録音できていると思えるほどで、もちろん書き起こし機能もなかったです。だからなのですが、安物ではなく、しっかりとした物が欲しいと思い探していました。
文字起こしの機能については、いろいろなメーカーを調べてみましたが、ソニー製がよさそうだと感じました。気になったのがICD-UX560Fです。家電量販店で実機をさわりましたが、小さくてウォークマンのようで格好良かったです。しかしスピーカーが小さいためか再生音が小さくて聞きづらく、文字起こしをするためにイヤホンをするのが嫌だと思いました。
次に目をつけたのがICD-SX2000です。マイクが大きくて可動式です。再生音も部屋で聞くには問題ない音量で、大きさはICD-UX560Fより少し大きかったのですが気にならなかったです。価格が約3万円で値が張るのですが、良い物なら仕方ないかなと思いました。
ただ気になったのが発売されてから3年近く経過していることでした。そろそろ新機種がでないのかと過去の傾向を見ていると毎年10月にボイスレコーダーは新製品がでる傾向にあったので、あと3ヶ月で10月になる時期でしたので、少し様子を見ていたのです。そしたら運良くICD-SX2000の後継機PCM-A10が発売されました。そして嬉しいことに価格も約2万円と安くなっていたので速攻で予約注文しました。
開封の儀
10月6日が発売日なのですが、ソニーストアから直接注文したためか2日早い10月4日に商品PCM-A10が届きました。早くさわれるのは嬉しいですね。ソニーストアで買う特権なのかな?
普段はAmazonが安いのですが、新製品の買値は定価なので、ソニーストアの10オフクーポン券とお買い物券1,000円を使って約3千円ほど安く買えました。ソニーの新製品を買うならソニーストアがオススメですが、事前に会員登録しておかないとクーポンが貰えてない場合があるので注意してください。
久しぶりにソニー製品を買いましたが、梱包の演出がよくなりましたね。
本体と取説類の他に、キャリングケースとウインドスクリーンが付属しています。
ストラップは付いていませんでした。
リニアPCMレコーダー PCM-A10 各部詳細
質感はソニー製だけあって、かなりよくカッコイイです。
液晶画面は白黒ですが、バックライトが明るくて見やすいです。個人的には老眼なのでもう少し文字を大きくして欲しかったです。
録音ボタンを押すと赤く点灯し録音状況だとひと目でわかります、液晶画面ではピークレベルメーターで音が入ってきていることを確認できるので、録音操作ミスをすることはなさそうです。
液晶画面の下にあるトラックマークボタンは、録音中に重要な会話であったり、話の変わり目などに押すと目印が入ります。これは目的の場所を再生するときの頭出しを容易にします。
トラックマークは自動的に(間隔5,10,15,30分から選べる)入れることもでき、時刻情報も同時に入れられます。これ何が嬉しいかというと、講演会や説明会などでは録音しながら写真撮影をしているので、後から写真の説明箇所を再生しようとしたとき、写真の時刻情報を元に頭出しできるのです。
円形ボタンの左右は、書き起こしモードにすると、イージーサーチになります。これは先送りが設定により5秒,10秒,30秒,1分,5分,10分ででき、戻しが1秒,3秒,5秒,10秒,30秒,1分,5分,10分でできます。
再生中に少し飛ばしたり、戻したり簡単にできるのは便利です。
円形ボタンの上側にあるDPCボタン(Digital Pitch Control)が再生速度を0.25倍のスロー再生から3.00倍の高速再生までを調整できる機能です。文字起こしのときに、聞き取り難い部分はスロー再生したいし、全体的に聞き直したい場合は高速再生で時短したいですからね。
円形ボタンの下側にはA-Bリピートボタンがあり、再生時に任意の区間を指定して繰り返し再生できるので、ほんとに聞き取り難い部分を操作無しで何度も聞けるのは便利です。
特徴的な可動式の内蔵マイクは3段階に調整できます。カッコイイです。
- ワイドステレオポジション: ホールでの演奏・講演会など広がりのある録音
- ズームポジション: ボイスメモ・インタビューなど狙った音をクリアに録音
- X-Yポジション: スタジオでの演奏など奥行きのある音を録音
背面は、そのままテーブルの上に置いても傷がつきにくいように小さな脚が付いています。
三脚穴が付いているので、しっかりと固定したい場合は便利です。
内蔵マイクが大きいので上部が少し厚みがありますが、テーブルに置いて録音するときにマイクが少し上方向を向いてくれます。
USBとあるレバーをスライドさせるとUSB端子が顔を出します。USBケーブルが不要なのがいいですね。
そのままモバイルバッテリーに挿せば充電しながら使えるので長時間録音が可能ですし、パソコンに差し込めば充電しながらデータにアクセスできます。
内蔵バッテリーは一般的な「MP3 192kbps」録画で約22時間、内蔵スピーカー再生で約10時間です。
スライド式の電源ボタンなので誤操作は少ないと思うのですが、ホールド機能まであるので完璧です。
起動時間も1秒も掛からないので直ぐに録音開始できるのは便利です。iPhoneだと手間取るし、胸ポケットに入れてると誤操作して録音できていないときもあるんです。
内蔵メモリーが16GBあり、一般的な「MP3 192kbps」録音で159時間も保存できるので十分すぎるのですが、microSDメモリーカードで増設できます。素晴らしいのがクロスメモリー録音機能です。メモリー残量が無くなったときに自動的に切り替えることができるので、容量不足による失敗はなくなります。
USB端子が飛び出す部分は収納時は蓋が閉まります。細かいとろろですがよくできています。
外部マイクは左側面のマイクジャックが使えますが、ヘッドホンジャックは底面にあるのです。Bluetoothのイヤホンで再生音を聞くととができるのですが、録音しながらの音の確認はヘッドホンジャックからしかできない仕様になっています。
屋外での録音に欠かせないのが風切り音防止のためのウインドスクリーンです。装着した状態でも液晶画面は確認できます。
キャリングケースは本体を収納しても内蔵マイクはでているので、ケースに入れたままでも録音できます。
録音操作はiPhoneを使って操作可能です。
キャリングケースとウインドスクリーンを装着した状況です。
iPhone7と比べると小ささが分かります。
取材するときは、立ち話が多いので胸ポケットに入れて録音することが多いのですが、マイク部分がちょうどよく顔を出すサイズが絶妙です。
ソニーの格安イヤホン
ソニーストアで1,000円クーポン券を使うには、税別2万円以上の購入だったので、ちょうじりを合わすためイヤホンを同時購入しました。ソニーストアだと1,410円+税ですが、Amazonだと千円を切っています。
MDR-EX15LPで密閉式のカナル型です。カラバリは5色あり、僕はブラックにしました。
イヤーピースは大中小と3種類入っていました。
ケーブルの長さは約120cmで長さ調整用の部品も入っていました。
そして、MDR-EX15LPを選んだ理由はプラグがL型なので、底面にイヤホンジャックがあるPCM-A10とは相性がよさそうだと思ったからです。
ソニーのロゴがしっかりと入っています。
残念な部分としては、抜け落ち防止のウイングがないところです。
イヤーピース取り付け部分は直径4.5mmで一般的なので、サードパーティ製のものも付けられます。
プラグがL型なのでイヤホンを挿したままキャリングケースに入れることもできます。
本体の重さは82gですが、すべて取り付けた状態で105gでした。これくらい持ち物が増えても許容範囲かと思います。
まとめ
この記事ではファースト・インプレッションとして、マニュアルを一通り読みながら操作して感じたことをお伝えしました。次回は実際にしばらく使ってみてからの感想を記事にしたいと思っています。
可能であれば、実際に録音したものをお聞かせできればと考えています。
ではまたヾ(^^へ)
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