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読書術の古典書 【書評】 本を読む本

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本を読む本 カバー
こんにちは、ヒーニョンです。
「東大読書」を読んだなかに、似た本を読むとよいとあり、読書術の古典書である「本を読む本」を読んでみました。
文庫本で小さいサイズだから簡単に読めそうな気がしたのですが、文字が小さくて老眼の僕には物理的に厳しかったです。また読書術の本でありながら読書初心者にはオススメできないほど難解で読むのに時間がかかりました。この難解さは古典書特有です。
読書術の他の本を2、3冊読んでから最後に本書籍を読むことをオススメします。恐らく、読書術に関する本はすべて本書籍から派生していると感じます。
とは言え、読書初心者には気になる本だと思うので、概要がわかる程度にまとめました。

タイトル 本を読む本
ジャンル 本・図書館
著者 J・モーティマー・アドラー (著), V・チャールズ・ドーレン (著), 外山 滋比古 (翻訳), 槇 未知子 (翻訳)
評価 4.0
読みやすさ 2.5
対象者 読書好きだけど成果がでない人
ページ数 266ページ

必要性

本にはたくさんの種類があります。雑誌や娯楽など情報を得られる本、小説など体験を得られる本、教養書など知識を得られる本などです。本の種類によって読みかたが違います。「本を読む本」ではすべての本を対象としていますが、話の中心は「知識を得る本」の読みかたです。

読書の習熟度をレベルを使っていい表しています。第一レベルから第四レベルまであります。険しい道のりですが、読書の第三レベル(分析読書)までできるようになれば、難解な本でも難なく読めるようになります。
難解な本が悪いのではなく、読みかたが悪いのです。本書籍は読書の成功とは「知識を得ること」と定義しています。

ちょっとネタバレ

構成

  • 日本の読者の皆さんへ
  • 第一部 読書の意味
    • 1 読書技術と積極性
    • 2 読書のレベル
    • 3 初級読書 – 読書の第一レベル
    • 4 点検読書 – 読書の第二レベル
    • 5 意欲的な読者になるには
  • 第二部 分析読書 – 読書の第三レベル
    • 6 本を分類する
    • 7 本を透視する
    • 8 著者と折り合いをつける
    • 9 著者の伝えたいことは何か
    • 10 本を正しく批評する
    • 11 著者に賛成するか、反対するか
    • 12 読書の補助手段
  • 第三部 文学の読みかた
    • 13 小説、戯曲、詩の読みかた
  • 第四部 読書の最終目標
    • 14 シントピカル読書 – 読書の第四レベル
    • 15 読書と精神の成長
  • 日本人の読書 訳者あとがきにかえて

読書の4つのレベル

読書の第一レベルは初級読書です。恐らくこの記事を読んでいる時点で達成できています。文字を認識し、単語が分かり、文脈を読み取り、1つの作品を最後まで読めることです。

第二レベルは点検読書です。まずは、本のタイトル、カバー、目次、気になるところを拾い読みして全体像を掴みます。
次に分からないところがあっても調べたりせず、一気に読みます。(指でなぞるとペースが速くなります)

第三レベルは分析読書です。第二レベルの一気に読むのとは違い、熟読します。本書籍の核となるところです。
内容を2、3行で完結に言い表せる必要があります。著者が解決しようとしている問題を知り、アウトラインを掴みます。
1つの単語は複数の意味を持ちます。そのため重要な単語を見つけたら正確に意味を掴みます。そしてもっとも重要な判断をくだした文を見つけだします。判断をくだした理由となる文を見つけます。最後に解決していない問題がないか調べます。

第四レベルはシントピカル読書です。複数の本から、自分の問題を解決する読書術です。「東大読書」に書かれている検証読みとは次元が異なります。知りたいことが明確にあり、それを複数の書籍から調べる方法です。
本を読む本 読書の4つのレベル

読みかたの違い

本の種類によって読みかたが違います。
雑誌や娯楽であれば第二レベルの点検読書です。教養書は第三レベルの分析読書ができないと知識を存分に吸収できません。小説などのフィクションは第二レベルの点検読書で楽しめます。全体の流れが重要なので最後まで一気に読む必要があります。多くの人は本が面白かったとは言うのですが、何が良かったのか答えられないことが多いようです。分析読書の構造的、解釈的、批評的なことは抑える必要があります。

まとめ

「東大読書」を先に読んでいなかったら、本書籍は読破できなかったと思います。難しい本は読んでいるうちに目的を忘れてしまいます。実践したのが魚の骨図(特性要因図)です。最初に全体の構造を予想して作成し、各章ごとに自分の言葉で短くまとめていきながら魚の骨図を修正していきました。本書でも分析読書にあたる部分です。
本を読む本 魚の骨図

魚の骨図はマインドマップと同等ですので、マインドマップ作成アプリであれば、表示を切り替えるだけで魚の骨図を作成できるものも多いと思います。僕が使ったのはXMindです。無料版でもかなりのことができますし、Windows版、Mac版、Linux版があります。

Xmind のマッピングソフトウェア
Xmindは、仕事とライフスタイル両方の効率化を図るため、アイデアを生み出し、創造性を刺激するように設計された、マインドマッピングおよびブレーンストーミングツールです。

ではまたヾ(^^へ)

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