こんにちは、ヒーニョンです。
2018年10月10日開催のMicrosoft Japan Surface Eventに参加してきました。場所は日本マイクロソフト株式会社 品川本社です。
先日、アメリカのニューヨークで発表があったので、どのような製品が発売されるのかは知っていて驚きはありませんでしたが、興味深いお話が聞けました。
Surface Pro6
僕はSurfaceシリーズではProが一番気になる製品です。日本でSurface Proのユーザー満足度は99%だそうです。
そして日本では32%の成長率で売れてきている製品です。
2018年モデルはSurface Pro6となり、昨年2017年の5代目ではナンバリングが消えていたのが復活です。見た目もインタフェースも変わらないCPUのアップグレードですが、全てを再設計したそうで工場の生産ラインを見ても作り方が変わったそうです。
Surface Pro6の一番の特徴が、いままでのプラチナに加えて新色のブラックが登場したことです。
CPUが第7世代 (Kaby Lake)から第8世代 (Coffee Lake)になることで67%高速化されています。
高速化にもかかわらず、重さとバッテリー駆動時間は変わらず、770g、13.5時間を維持しています。
メーカー公表値なのでテスト環境は違いますが、iPad Proと比較して3.5時間長い駆動時間です。
グラフィックスはMacBook Air13と比較して50%優れています。
画素数はMacBook Air13と比較して3.8倍です。
- Surface Pro6 解像度: 2,736 x 1,824 (267 PPI)
- MacBook Air13 解像度: 1,440 x 900 (128 PPI)
MacBook Proのスペースグレー色をイメージしていたので、ブラック色は真っ黒に感じました。
ブラックはいままでのプラチナと比べると塗装の厚みが若干増えるため、その分コーナーを薄くして作り仕上がりのサイズを揃えているそうです。
ポートは先代と同じですので、「Surface Proを1週間使ってみて感じた良いとこ残念なとこ」の記事を参考にしてください。
マイクロソフトのマークは黒の鏡面仕上げです。
マッドなブラックですが、プラチナと比べると手垢が目立ちます。でもカッコイイです。
OSは先代がWindows10 Proでしたが、Homeに格下げされています。
価格は先代が105,800円からでしたが119,800円と少し高くなっています。しかしメモリが8GBに増えています。
ブラック色については用意されないモデルがあるので注意です。
Surface Laptop2
Surface LaptopシリーズもProと変わらず99%のユーザーが満足しています。
Laptopはタイピングに最適化されていて、キーボードの静かさや、Alcantara素材の触り心地、そして全体的なバランスを重視しています。
2018年はナンバリングが追加されSurface Laptop2なりました。
Pro同様に見た目もインタフェースも変わらなくCPUのアップグレードで新色のブラックが追加となります。
解像度 2,256 x 1,504 (201 PPI)で340万画素の13.5インチPixelSenseディスプレイは変わらないです。
CPUがPro同様に第7世代 (Kaby Lake)から第8世代 (Coffee Lake)にアップグレードされています。
初代と比べると85%も高速化されています。Pro6よりも高速化されている理由は、昨年のLaptop初代とPro5代目は同じ第7世代 (Kaby Lake)のCPUでしたが、厳密には格差がありLaptopの方には少し遅いCPUが搭載されていました。Laptop2はPro6と同じ構成のCPUになったためです。
バッテリー駆動時間は先代と変わらず、14.5時間を維持しています。Proより1時間長い数値になっています。
Surface Laptop2のブラックは、強そうで存在感があります。
ポートは先代と同じですので、「Surface Laptopを1週間使ってみて感じた良いとこ残念なとこ」の記事を参考にしてください。
底面もスッキリとしていてブラックです。
新色のブラックが一番売れそうな気がします。
初代のOSはWindows10SでSモードだったのですが、最初からSモードが解除されている標準のWindows10 Homeになりました。手間が省けていいのですが、初代はSモードを解除してProだったんですよね。
価格は据え置きの126,800円からですが、メモリは8GBに増量されています。
ブラックが無いモデルもあるので注意してください。
Surface Studio2
Surface Studio2も新しくなります。
アメリカで標準化されてきている動画のカラー規格DCI-P3に対応した28インチのPixelSenseディスプレイです。
コントラストは22%向上し、38%鮮やかになっています。
ストレージはHybrid Driveから全てSSDになります。
グラフィックパフォーマンスは先代から50%アップし、グラフィックメモリは2倍になっています。CPUは30%高速化し、全体的に35%高速化しています。
GPUは、NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB と 1070 8GB を用意しているそうで、かなり最強なマシーンになっています。
Surface ペンが4096段階筆圧感知になり、他のSurfaceシリーズに追いつきます。
Surface Studio2の発売は来年2019年1月を予定です。
残念ながら会場には実機が用意されてなかったのですが、見た目は初代とほぼ同じなのですが、USB-Cポートが追加されるそうです。Thunderbolt3規格かどうかは分かりませんでした。
Surface Headphones
一番の驚きの商品がSurface Headphonesです。マイクロソフトが本気でヘッドホンを発売するそうです。
13段階のアクティブノイズキャンセリングで、40mmフリーエッジ ドライバーを搭載し非常に良い音がでるそうです。
マイクは8個付いていて、4つが指向性のある口元マイクで、残り4つがノイズキャンセリングのためのマイクです。
価格はUSで349ドル予定だそうで、ハイエンドな位置づけのヘッドホンです。
丸い平らな部分はタッチに対応し再生や停止などの操作ができます。丸い部分はダイヤルになっていて、右側が音量調整、左側がノイズキャンセリングのレベル調整ができます。
ヘッドホンを耳から外すと音楽が自動停止し、再度掛け直すと再生が開始する機能があるそうです。
耳を完全に覆うオーバーヘッド型で装着してみるとパッドがレザーでありながら柔らかいので密閉感があります。気になったのが側圧が強く感じたので長時間掛けると耳が痛くなりそうな予感がしました。
アームを一番伸ばした状態の写真です。側圧を調整する機能は残念ながらありませんが、ステンレス素材で締め付けているようなので広げる癖をつければ弱くなるかもしれません。
パッドは消耗品と考えた方がよいのですが、Surface Headphonesは修理交換だそうです。
充電はUSB-Cです。音は有線接続でも聴けるそうです。
ダイヤルは無断階で滑らかに回転します。
専用のケースも付属しています。大きいので持ち運ぶのはつらそうです。
ケース内部の写真です。
発売は2019年です。Earlyと言いたいところですが、自信がないそうです。
Windows10 October 2018 Update
Windows10 October 2018 UpdateとOffice365の新しい機能の説明がありました。
今回のアップデートでは、スマホとの連携強化と日々の作用の効率性を最大限まで引き出すためにさまざまな新しい機能を搭載しました。
タスクバーにあるタスクビュー ボタンを押すとタイムラインがでてきて過去に使用したファイルや閲覧したWebページなどが30日前までさかのぼって確認することができ、項目を選択すると開くことができます。これによりファイルの保存場所が深くて開くのが面倒であったり、保存場所を記憶していなくても直ぐに作業を再開できます。
このタイムラインが今回のアップデートでAndroidとiOSのスマホからも使えるようになりました。Microsoftoアカウントで同期し同じ情報を共有するので、パソコンで作業していたことを電車の中でスマホを使って続きの作業が簡単に始められます。
タスクバーにあるスマホ ボタンを押すとスマホ同期が立ち上がり、フォトを選ぶとスマホ上の最新の25枚の写真がパソコンから確認できます。メッセージを選ぶとスマホ上のテキストメッセージを確認できますし、コピー貼付けはもちろん編集も可能です。
PowerPointで効率的に作業するための機能として、手書きの文字を文字データに変換でき、英語を日本語に翻訳することができます。翻訳精度はマシーンラーニングで賢くなったそうです。
貼り付け操作は「Ctrl + V」をよく使うと思いますが、「Win + V」を押すとクリップボードが立ち上がります。これは、一度コピーしたことがある画像やテキストを過去の情報まで記憶しているので、以前にコピーしたものを直ぐに貼り付けることができます。そして同じMicrosoftoアカウントでログインしているWindows10のデバイスなら情報を共有しているそうです。残念ながらスマホではできないようです。
この機能は日本のマイクロソフト開発チームが開発したそうです。
もう一つ日本発の機能として「Win + .(ピリオド)」を押すと絵文字が立ち上がるようになりました。
BIZ UD(ビズ ユー・ディー)フォントが標準搭載になります。これはモリサワ社がMicrosoft Officeに最適なフォントとしてデザインされたUD(ユニバーサル デザイン)フォントです。文字と数字の読み間違え防止や濁点を区別しやすくするなど誰でも読みやすくなるように設計されたフォントです。
まとめ
写真は左からGo(10インチ)、Pro(12.3インチ)、Laptop(13.5インチ)、Book2(13.5インチ)、Book2(15インチ)です。
ディスプレイサイズがパソコンを選ぶ大きな決め手になりますが、性能差も気になるところです。今回発表されたProとLaptopはCPU、メモリ、ストレージ、OSと構成を合わせてきたので、選びやすくなったと思います。
今回は大きな変更はなく、良く言えば正当進化した製品となりました。先代モデルを所有している方が買い直すほどではないのが正直なところですが、初めてのSurfaceなら安心して買えるモデルだと思います。
ガジェットオタクの僕としては、ProがThunderbolt3に対応したUSB-Cを搭載してくれれば即買いしたい気持ちでいます。
5代目Surface Proはナンバリングを消し、Windowsは9を飛ばして10になりました。9と5という数字は歴史的なOS Windows95を思い浮かべます。だから9と5はマイクロソフトにとって大切な数字なので永久欠番なのかぁって勝手に想像しています。
その真相はBook5はナンバリングを消しBookとし、Pro9は飛ばしてPro10になったとき確信となる。3年後が楽しみだw
ではまたヾ(^^へ)
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