こんにちは、ヒーニョンです。
だれでも無料でプロのプログラマが使っているプログラミング環境(IDE)が手に入る話です。昔は非常に高価なもので一般人が買えるものではなかったのですが、現在はパソコンがあれば直ぐにプログラミングをはじめられる時代になりました。
プログラマは子供たちの人気の職業?
毎年おこなわれている第一生命保険株式会社の「大人になったらなりたいもの」で2018年の結果を見ると、男の子で10位に「ゲームやおもちゃをつくる人」がランクインしています。職業としてプログラマを指しているのかは分かりませんが、プログラマの僕としては喜ばしいことです。昨今のeスポーツやYouTubeのゲーム実況の影響かもしれませんね。
ゲームがどのようにして作られているのか?僕は子供のころに興味を抱いたのがプログラマになったきっかけです。しかし当時は情報も少なく、プログラミング環境もオープンではなかったため、今思えば学習の妨げになっていました。
現在はプロと同じ環境を無料で体験できるので、将来素晴らしいプログラマが育つことでしょう。
また、プログラミング教育が必修化されます。2020年度小学校、2021年度中学校、2022年度高校と順次プログラミング教育が授業に組み込まれます。
僕はすべての子供たちにプログラミングが必要だとは思いません。それはすべての科目に言えます。実際にフレてみて興味をもってくれる子供たちが増えてくれるのを楽しみにしています。
プログラミング環境の紹介
プログラミングをするにはIDE(統合開発環境)といわれるソフトが必要になります。Windowsでは、マイクロソフト社が販売している「Visual Studio」が多く使われています。
エディション
執筆時点での最新版は「Visual Studio 2019」です。これには有償から無償までのエディションがあります。
- Community: 無償
- Professional: 永久ライセンス 64,131円、サブスクリプション 154,095円(更新 102,687円)
- Enterprise: サブスクリプション 770,991円(更新 330,168円)
Enterpriseは個人ではとても維持できないほど高額です。
一般的な企業ではProfessionalの永久ライセンスを開発者の人数分用意して、サブスクリプションならではの特典も欲しいのでいくつか保持する程度です。Enterpriseを僕は見たことないです。
永久ライセンスは新しいバージョンが発売されると書い直す必要があるのですが、IDEは毎年のように変更しないのが普通です。僕の感覚では5年は使っているような気がします。いまだに2010で開発しているソフトもあります。IDE替えるとソフトとして外面は同じなのに、内部が変わるのでフルテストが必要だったりと面倒なんです。だからIDEを新しくする必要性を感じないのです。
無料のプログラミング環境
冒頭にお話したように「無料のプログラミング環境」がCommunityです。機能的にはProfessionalほぼ同じで、若干劣る部分もありますが、あまり使わない機能です。Enterpriseは格が違います。
詳しくはマイクロソフト社の「Visual Studio 2019 の各エディションの比較」をご確認ください。
だれでも
「だれでも」と言いましたが、誤解を招きそうなので、もう少し詳しくお話します。
- 個人ライセンス
販売またはその他の目的でお客様独自のアプリケーションを開発している個人である場合、本ソフトウェアを使用して、当該アプリケーションを開発およびテストすることができます。 - 組織ライセンス
エンタープライズ (以下に定義します) でもない場合、同時に最大5人の個人ユーザーが本ソフトウェアを使用して、お客様のアプリケーションを開発およびテストすることができます。
※エンタープライズ
合計で250台を超えるPCがある、もしくは250人を超えるユーザーがいる、または年間収益が100万米ドル(もしくは他の通貨での相当額)を超える、組織およびその関連会社のことです。
他には教育や学術研究では人数に制限なく使用できます。詳しくは「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」をご確認ください。
インストール
- Visual Studio トップページから「Community 2019」のインストーラーをダウンロードします。
- インストーラー(vs_community__811372082.1565466364.exe)を起動します。
- インストール内容を選択します。ここではC++言語、C#言語を選びました。C++言語を選んだ場合はMFCも選びましょう。
- インストール開始します。インストールする内容によりますが、だいたい30分ほどかかりますので気長に待ちましょう。
- サインインはしなくても大丈夫です。
- 好きなテーマを選んでください。
- 再起動して完了です。
Hello Worldの作成
プログラミングの学習を開始するために、はじめは「Hello World」といわれる。動くコード(コンパイルできる)の作成です。これができれば、肉付けしていきながら学習できるからです。
プロのプログラマも一気にすべてを作りあげるのではなく、動きを少しずつ確認しながら作ります。常にコンパイル可能な状態を保つのが鉄則です。
例としてC++言語のコンソール アプリで”Hello World”を作ります。
- Visual Studio 2019を起動します。
- 「ファイル → 新規作成 → プロジェクト」を選び、C++、コンソール アプリを選んで「次へ」
- 任意のプロジェクト名、保存場所、ソリューション名を付けて「作成」
※ プロジェクトとはexeやdllなど作り出す単位で、ソリューションはプロジェクトを複数持てます。大きなアプリは複数のexeとdllから構成されます。
- 自動的にソースコードが生成されます。
8行目にある文字列”Hello World!¥n”が出力される文字列だと予想できます。
- 実際に動かしてみましょう。「デバッグ → デバッグの開始」
予想通り”Hello World!”と出力されましたね。しかしソースコードの文字列には最後に”¥n”が付いていました。出力結果をよく見ると「改行」されていることに気づきます。
あとはプログラミング言語の初心者本を読みながら、実際にソースコードを叩いて確認しながら勉強していくのです。初心者本に書いてないことも、気になったことは実際に試してみると理解度が高まります。プログラミングの学習は記憶ではありません。理解することが重要です。
だって、同じソースコードなんて叩かないからですね。
まとめ
プログラミングに興味をもっている方が一歩でも先に踏み出せればとの思いで執筆しました。無料なので失うものはないと思います。ぜひやってみてください。
ではまたヾ(^^へ)
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