こんにちは、ヒーニョンです。
地下神殿と崇められている埼玉県春日部市にある首都圏外郭放水路を見学してきました。
事前準備
施設見学をするには、事前に予約をする必要があります。インターネット予約なら28日前から1週間前までに済ませておく必要があります。電話予約でも前日までです。基本的に平日の毎週火曜~金曜だけになっています。
しかし、予約をしても見学できるとは保証はありません。なんせ自然が相手ですからね。
施設見学
集合場所は龍Q館です。
敷地内に展示してあるシールドマシンです。
これで直径10.6mのトンネルを掘ったようです。地下のトンネルは地下50m、全長6.3kmもあるそうです。シールドマシンは時計として飾られているのですが、時間の読み方が分からない??
この建物は排水機場です。地下に貯めた水をポンプでくみ上げて江戸川へ放流するための施設です。
排水機場の2階が龍Q館になっていて集合場所です。
2階で受付をすると首から掛ける参加証がもらえます。中は絵はがきになっていて帰りに中身だけもらえます。
受付をした部屋からガラス越しですが操作室が見られます。ここで首都圏外郭放水路を操作するそうです。モニターがたくさん並んでいてカッコイイ部屋ですよね。
見学にこられた、たくさんの著名人のサインが並んでいます。操作室が未来的なので特撮番組の撮影をしたウルトラマンコスモス、仮面ライダー鎧武などのサインもありました。
地下神殿に行く前に首都圏外郭放水路の説明をしてもらいました。
荒川、江戸川という大きな川に挟まれた地区はたびたび浸水被害をうけているそうです。なぜかというと荒川と江戸川より標高が低く、間にある小さな川が氾濫してしまうと水か捌けないそうです。
そこで小さな川が氾濫する前に地下のトンネルを通して江戸川に放流する施設全体が首都圏外郭放水路ということです。知らなかったです。地下の川だそうです。
調圧水槽
いよいよ地下神殿にもぐります。階段の上り下りなのでストレッチをしてから出発です。排水機場の裏手にサッカーグランドがあります。この下が地下神殿の調圧水槽です。
これが地下への入口です。奥に見えるのが排水機場です。あそこまで地下空間なのですね。
階段約100段です。ビルだと5階位の上り下りになります。階段の途中は危険なので撮影は禁止されました。降りてから階段を見上げた写真です。この階段も運用時には水没します。
第1立坑です。近くに行くことはできません。この先6.3kmトンネルで第5立坑まで繋がっています。立坑の大きさは区々ですが、だいたいスペースシャトル、自由の女神、浅草寺五重塔がスッポリ入るそうです。
第1立坑は他の立坑と違い、第2〜5立坑に流れ込んだ水が水圧で押し上げられます。次第に水位が上昇し、撮影位置の調圧水槽に水が流れ込んできます。
大きな柱と天井にはスラブまであります。これ水槽のようにオープンにしてもよさそうなのですが、そうすると浮力によって持ち床が上がってしまうので、それを押さえるための重りになっているそうです。
柱に目印がありますが、この目印の間に水があるときにポンプを動作させ江戸川に放流するそうです。よく見ると濡れた跡がありますね。
床の部分が濡れていたりしますがキレイにされています。全体の掃除は年に一度はおこなっていて、見学部分だけは特にキレイに随時掃除をしているそうです。
泥がかなり沈殿するようで、人の手では大変なので重機を使います。天井からクレーンで重機を吊して下ろすそうです。写真はそのための開口部です。(フタはしてあります)
敷地の外に出て江戸川の方に行ってみると、放流口がありました。
まとめ
調圧水槽を動画で撮影してきました。画像よりはイメージしやすいかもしれません。
神秘的な空間を見ることができました。そして勉強になりました。世界最大の施設だそうで日本の技術力はすごいですね。首都圏外郭放水路は頻繁に稼働しているそうです。
ではまたヾ(^^へ)
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