こんにちは、ヒーニョンです。
この記事ではSurface Neoがどのような製品なのかを説明します。
残念ながら執筆時点では発売前ということで、情報に噂が紛れ込み、誤りがあるかもしれませんが、随時正しい情報に更新し最新情報していきます。
Surface Neo どんな製品なのか?
『Neo』という英単語は、 ギリシャ語で「新しい」を意味する語で、英語では「復活」を意味します。
9インチのディスプレイ2画面が中央の360度ヒンジでつながった、ノートのような二つ折りデュアル画面デバイスです。タブレットとノートパソコンの要素を持ち合わせています。
見開きにすれば対角13インチの大画面になり、マルチタスクに最適化した二画面としても使うことができます。
2画面を活用するための新しいOS Windows 10X(Windows 10ではない)を搭載します。
Surface Duoより少し大きいですが、全く異なる商品です。
物理キーボード
ディスプレイをL型にしてラップトップとして使うとき、下画面に磁力でアタッチする着脱式の物理キーボードが用意されます。デュアル画面ノートで問題だった、ソフトキーボードの打鍵感のなさを解決します。
下画面の一部が露出した状態になり、この部分がキーボードの上ならばサブ画面として使えます。
パームレストになる部分なら仮想のタッチパッドになります。
キーボードはBluetooth接続で取り外しても使えるため、2画面をフルに使うことも可能です。
Surface Slim Penもマグネットでくっつけられるようになっています。充電できるかは不明です。
次の動画はマイクロソフトのプロモーションビデオです。
2019年10月2日 Microsoftイベント
Windows 10Xとは
Surface Neoの使い勝手を知る上で、新OSのWindows 10X(テン・エックス)が何かを知る必要があります。
多くの人がWindows 10を2画面対応した新OSだと認識していると思います。言葉だけを見ると正しいのですが、おそらく勘違いしていると思います。10Xは10を拡張し上位にあたるOSではありません。だから既存のWindows 10マシーンは未来永劫10Xに置き換わりません。
※10Xの良い機能が10に移植することはあります。
では、Windows 10Xは何者なのか?
簡単に言うなら、Windowsタブレット版と思ったほうが理解しやすいです。
タブレット(タッチ)操作を重視しています。
2つの画面の隙間(ギャップ)を考慮して、ダイアログや着目点がギャップをまたがないように動作します。アプリは原則1画面を専有して起動します。Windows 10のようなウィンドウサイズで表示領域を変更するのではなく、他のアプリと1画面を2分割して同時に表示させたり、2画面にまたがって表示させたりすることは可能です。
もう一つは、iOS(iPadOS)やAndroidのようにOSがアプリを監視します。
アプリは個々の「コンテナ」という閉じた環境で動作します。つまりOSから分離されているのです。メリットとしてはシステムが安定しやすく、いきなりクラッシュすることも減り、デバイスのセキュリティが改善されます。またインストールやアップデートが速くなります。
Windows 10Xで動作するのはMicrosoftストアアプリ(UWPアプリ)とWin32アプリです。Win32アプリはOSと密接に繋がっているため、Windows 10仮想環境で動作し、Window 10Xのコア部分と分離するため他のアプリは暗転表示されます。ウィンドウを際立たせて背後にあるMicrosoftストアアプリと混同しないようにしています。Win32アプリは制限が多くあり動作しないアプリも多くでそうです。
OSがアプリを監視できることから、アプリのインストールを制限したり、セキュリティを重視した使用が望まれる、ビジネスや教育用途などでフルのデスクトップ環境を必要としない利用をも想定しています。
Windows 10S(Sモード)のようにアプリをMicrosoftストアアプリに限定する必要もなくなります。
iOS(iPadOS)やAndroidなどを使うライトユーザーを想定して、単純なユーザーインタフェースとしながらも、Win32アプリが動作してWindows 10のメリットを発揮できるOSです。
ARMベースの「Surface Pro X」には、製品名に「X」が付いていますが、Windows 10Xは搭載されません。X(エックス)にはどういう意味があるのか不明です。
Windows 10X開発の遅れ
コロナ禍でのリソース不足による開発の遅れ、Windows 10XでWin32アプリを動作させるのにパフォーマンス問題が解決できないトラブルでスケジュールに変更がでています。
2021年時点でリリースされるWindows 10Xは1画面デバイスでWin32をサポートしないようです。完全にビジネスや教育用途です。
Surface Neoで搭載される2画面対応のWindows 10Xは2022年になりWin32に対応するかどうかが気になるところです。僕はWin32に対応しなかったら10を語る資格なし、Windows 8に続く失敗OSになると思います。
Surface Neoのスペック
噂されている情報を含みます。
容量、価格 | 不明 |
カラー | ホワイト |
メモリ | 不明 |
OS | Windows 10X |
重量とサイズ | 約655g Open: 厚さ5.6mm 【参考】iPad Pro 12.9インチ Wi-Fiモデル: 641g 214.9 x 280.6 x 5.9mm |
ディスプレイ | 9インチ(3:2) x 2枚 180度展開で13インチ(4:3) |
チップ | 第11世代Intel(Lakefield) |
カメラ | Windows Hello 顔認証用カメラ |
ワイヤレス通信方式 | 不明 |
コネクタ | USB Type-Cポート |
物理ボタン | 電源、ボリューム |
バッテリー |
|
センサー | 不明 |
SIMカード | 不明 |
同梱物 | 不明 |
アプリ | 不明 |
Surface Neoの発売日
2019年10月の発表では、Windows 10Xを搭載する最初の自社製2in1として、「Surface Neo」を2020年ホリデーシーズンに発売するとしていました。
2020年5月の発表で、2画面搭載2in1向けとして開発を行なっている新OS「Windows 10X」について、当初は1画面搭載機向けに投入することを明らかにしたことから、事実上Surface Neoが2021年以降に延期されたことになります。
Surface Neoを含む2画面デバイスの登場は2022年春以降になると言われています。
2021年5月にMicrosoftが公式ブログでWindows 10Xの終了を正式に発表。Surface Neoの発売もなくなるのか、別のOSを搭載するのか気になるところです。
まとめ
発売がだいぶ先になってしまいました。今の時点で僕は購入意欲がありません。物理キーボードのギミックが面白そうなのですが、プログラマなので色々とやりたいので、購入するならWin32アプリに対応し、制限がゆるく多くのWin32アプリが動作することが必須だと考えています。
しかし、Windowsのライトユーザーにとってはかなり魅力的な商品だと思います。
ではまたヾ(^^へ)
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