こんにちは、ヒーニョンです。
Excelでグラフを作成し画像として出力したいと思うことがあります。僕の場合はブログにグラフを貼り付けることが多いからなのですが、他の用途でもあるのかと思い、この記事で方法をまとめておきます。
概要
Excelでグラフを画像出力する方法は残念ながら用意されていません。そこで同じOffice製品のPowerPointを経由して画像を出力します。
※ 説明に使用しているのはMicrosoft Office Professional 2019です。バージョンによりコマンドの位置など違う場合があります。
手順
グラフの大きさを考える(Excel)
画像ファイルにしたときのサイズを先に考えておきます。画像にしてからサイズを変更することも可能ですが、拡大しすぎるとギザキザになってしまいます。
画像サイズは一般的にピクセル単位ですが、Excelではcmで指定しますので次の変換表を参考にしてください。
ピクセル | アスペクト比 | cm(96dpiの場合) |
640 x 480(VGA) | 4:3 | 16.93 x 12.7 |
800 x 600(SVGA) | 4:3 | 21.17 x 15.88 |
1280 x 960(QVGA) | 4:3 | 33.87 x 25.4 |
1920 x 1080(FHD) | 16:9 | 50.8 x 28.58 |
僕は詳細なグラフは1280 x 960(QVGA)を使い、小さな簡単なグラフは640 x 480(VGA)、通常は800 x 600(SVGA)を使っています。
Excelでグラフを右クリックし「グラフエリアの書式設定」を選び、サイズの高さと幅を設定します。
グラフが崩れた場合は文字の大きさなど調整して整えましょう。
コピーする(Excel)
Excelでグラフを選択しコピー「Ctrl + C」します。
画像サイズを設定する(PowerPoint)
PowerPointで新規作成します。「デザインタブ → スライドのサイズ → ユーザー設定のスライドのサイズ」を選びスライドのサイズの幅と高さにExcelのグラフで設定したものを入力します。
貼り付ける(PowerPoint)
PowerPointに貼り付け「Ctrl + V」します。サイズを合わせていたらピッタリとはまります。
修飾する(PowerPoint)
PowerPointに貼り付けるとExcelではやりにくい装飾ができます。たえばグラフの背景を色分けするなどです。
貼り付けた形式は画像ではないので白色部分は透明です。色を付けた長方形の重なり順(Zオーダー)を変更すればキレイに見えます。
貼り付けたグラフはオートシェイプなのでPowerPointで選択すれば修飾できます。さらにExcelとリンクしているのでExcelでデータを変更すればPowerPoint上のグラフも変化します。
画像ファイルとして保存する(PowerPoint)
本来の目的の画像ファイルとして保存するには、「ファイルタブ → 名前を付けて保存」を選び、保存先を決めるときにファイルの種類を目的の画像ファイルにします。JPEG、PNG、BMPなど多くの種類に対応しています。
保存するスライドは複数ページをまとめて出力することもできます。
Wordを使った方法
PowerPointを持っていないならWordでも可能です。
Wordに貼り付けるときに「図」として貼り付けるのがポイントです。
貼り付けたグラフを右クリックすると「図として保存」があります。
出力できる画像形式はPowerPointより少ないですが一般的なJPEG、PNG、BMPは可能です。
PowerPointを使うより操作手順は少なくて便利なのですが、出力される画像ファイルの解像度を好みのものに合わせにくい問題があります。また修飾しづらいので、Excelのグラフ上で修飾は仕上げる必要があります。
まとめ
僕はこの作業をよく行うので、PowerPointでスライドのサイズを事前に設定したものをテーマとして用意しています。テーマの作り方は「表示タブ → スライドマスター → テーマ → 現在のテーマを保存」です。
ではまたヾ(^^へ)
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