Windows機でマイクロソフトのアカウントにサインインしようとすると、0x800704cf や 0x80190001、DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAIN などのエラー表示され失敗する現象を解決できたので情報共有します。
不具合: Microsoftアカウントにサインインできない
現象
Microsoftストアで商品を買った情報や所有しているデバイスの情報を見ようと、ブラウザでMicrosoftアカウントにサインインしようとすると
DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAINとエラー表示され失敗します。
ブラウザでアカウント情報を見る以外にも、Windows機を使っているとマイクロソフトのアカウントと紐付いているサービスがたくさんあります。PCにログインするアカウントをMicrosoftアカウントにしたり、OneDriveのクラウドサービスを使ったOneNoteなどのアプリなどです。
これらもMicrosoftアカウントのサインインに失敗し0x800704cf や 0x80190001のエラー表示されます。
PCのセットアップ時にMicrosoftアカウントに紐付けることができない問題もあります。
不思議なことに、何度も再起動してやり直していると、まれに成功することがあります。
環境
- PC: 母艦として使っているPCは大丈夫で、新しく購入したPCがすべて失敗する
- ルーター: AirMac Extreme(Wi-Fi、有線)
- プロバイダ: マンション共有のネットワーク
- OS: Windows 10、Windows 11
再現手順
- ブラウザでMicrosoftアカウントサイトを開く
- サインインボタンを押す
- メールアドレス、パスワードを入力する
直し方
原因
ネット検索で 0x800704cf 0x80190001 DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAIN を調べて片っ端から試しても解決できませんでした。
新しく購入したSurfaceで起きた問題だったので、マイクロソフト社のサポートに電話すると、いろいろと見てもらったのですが直らず、ルーターとプロバイダに確認するように言われました。ルーターメーカーのアップル社に電話してもダメ、回線を管理しているプロバイダに電話してもダメだったので、Surfaceの初期不良の疑いがあり新品に交換してもらったのですが、結局ダメで途方に暮れていました。
僕の環境で救われていたのが、マンション内に飛んでいるWi-Fiがあり、これに接続すると大丈夫なのです。ただネットワークグループが異なるのでファイル共有ができなくなり不便さは残ります。
エラーコードを見直していて気がついたのです。DNSが怪しい!
ブラウザでサインインすると今では使われていないlive.comという古いドメインに繋がって失敗していることです。DNSサーバーが間違えている!
直し方の手順
- Windowsの設定画面を開く(ここではWindows 11の画面を用いて説明しています)
- ネットワークとインターネット → ネットワークの詳細設定
- ネットワーク アダプター オプションの詳細
- ネットワーク接続の画面が表示されます
- 該当するネットワーク接続を右クリックし、メニューからプロパティを選択する
- Wi-Fiのプロパティ画面が表示されます。インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)を選択しプロパティボタンを押す
- インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ画面が表示される
- 次のDNSサーバーのアドレスを使うを選択し、優先DNSサーバーに「1.1.1.1」と入力、代替DNSサーバーに「1.0.0.1」を入力し、OKボタンを押す
もし、この方法で問題解決できたのでしたら次のことを検討して欲しい。
ルーターの設定を変えられる立場にあるのでしたらPCの設定ではなくルーターの設定を変更しましょう。というのは、PCの設定だと新しいPCがくるたびに設定を変える必要があり、面倒だし、このことを忘れてまた悩むことになるからです。
ルーターの設定はメーカーによって変更方法が違うので別途調べる必要がありますが、AirMac ExtremeはDNSサーバのプライマリに「1.1.1.1」と入力、セカンダリーに「1.0.0.1」を入力します。PCの設定は元の「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」に戻して大丈夫か確認してください。
まとめ
母艦として使っているPCがなぜ大丈夫だったのか?という謎が残ります。謎を解き明かす前に「1.1.1.1」ってなに?
1.1.1.1はCloudflareとAPNICのパートナーシップによって誕生しました。
世界最大・最速ネットワークの1つを運営しています。APNICは、アジア太平洋・オセアニア地域におけるIPアドレスの割り当てを管理する非営利団体です。
DNSサーバーを「1.1.1.1」にすることによって回線速度が速くなるという利点があり、昔このことを知って母艦のPCの設定を変更していたため大丈夫だったのです。
ではまたヾ(^^へ)
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