こんにちは、ヒーニョンです。
2018年10月に発売されたSurface Pro6を運良く1週間お借りできることになりました。それも新色のブラックです。
第5世代Surface Proからどのような成長を遂げたか楽しみです。
開封の儀
はじめに、スペックをまとめておきます。
CPU | 第8世代 Intel Core i5 / i7 |
---|---|
RAM | 8 / 16GB |
ストレージ | 128 / 256 / 512GB / 1TB(SSD) |
ディスプレイ | 12.3 インチ PixelSense™ ディスプレイ 2736 x 1824 (267 PPI) |
グラフィックス | UHD グラフィックス 620 |
バッテリー | ビデオ再生で最大13.5時間 |
価格は最小構成のi5、8GB RAM、128GB SSDモデルが129,384円(税込)からです。色やCPUによって選べないものがありますのでご注意ください。
第5世代Surface Proと比べると、CPUが第8世代になったのが大きな変化です。そして4GB RAMが選択できなくなっています。最低でも8GB RAMからです。32ビットパソコンではメモリが4GBまでだったことを考えると、もう64ビットパソコンが当たり前の時代に突入です。
第5世代Surface Proの記事「Surface Proを1週間使ってみて感じた良いとこ残念なとこ」を見てもらえれば分かりますが、パッケージは同じような感じです。
本体の下に電源アダプターと取説、Office Home & Business 2016が小箱に入っています。
今回、お借りしたモデルはi5、8GB RAM、256GB SSDモデルです。
第5世代Surface ProはOSがWindows 10 Proでしたが、Surface Pro6はHomeですのでご注意ください。本体の名前がProなのにOSはProではない。Proという名前が付いた経緯はありますが古すぎて知っている人のほうが少ないし、現在のSurfaceラインナップを見るとProという名前に違和感があり、プロ向け商品かと誤解されます。もうSurface Tabletでいいのではと感じています。
各部詳細
フロントカメラは顔認証によるサインイン用カメラで5.0MP(1080p HD ビデオ対応)です。第5世代Surface Proと変わりないです。
下の写真の青色部分がA4サイズです。292 x 201 x 8.5mmですのでA4より少し小さい大きさです。
ディスプレイ は12.3インチでB5サイズに近いです。
リアカメラは8.0MP オートフォーカス付き(1080p HD ビデオ対応)です。第5世代Surface Proと変わりないです。
マイクロソフトのロゴ部分はキックスタンドで可動します。下にはmicroSDカード スロットが隠れています。
本体右側面に外部端子が集められていて、左からSurface Connect、フルサイズ USB 3.0 端子、Mini DisplayPortです。
本体左側面には、写真では分かりづらいですがヘッドフォンジャックがあります。
本体下側面にタイプカバー用端子があります。
本体上側面にはボリューム、電源ボタンがあります。並んでいるので押し間違えが発生する配置です。
タブレットモード
キーボード
別売りとなりますが、Surface Proを購入するなら、カバー兼キーボードのタイプカバーは必需品です。
タイプカバーには2種類あり、レザー調のAlcantara素材でできたSignatureタイプカバーと普通のタイプカバーです。
今回、本体カラーにブラックが新色として追加されましたが、黒色のタイプカバーは以前から販売されている普通のタイプしかありません。少しザラつきのある素材で高級感はあります。
裏面は起毛仕上げになっています。
タイプカバーはマグネットによってキーボードの角度を調整できます。角度を付けてタイピングをすると少したわむのが気になるところで、僕はフラットにして使う方が押しやすかったです。
ペン
Surfaceシリーズの魅力の一つにSurface Penがあります。使い心地は第5世代と変わらなかったので、気になる方は過去の記事「Surface Proを1週間使ってみて感じた良いとこ残念なとこ」を参考にしてください。
本体にマグネットでSurface Penが固定できる箇所は左側面(赤色)です。右側面(青色)は外部端子がありますし、磁力は弱いです。右利き用に本体上側面の右側に固定できるようにして欲しかったです。
裏面はタイプカバーの接続分と、キックスタンドの脚部分、左右のカメラ側に固定できます。残念ながら固定したままカバンに入れると、そのうち外れてしまうでしょう。
スタジオモード
僕の一番のお気に入りがスタジオモードです。Surface Laptopではできなくて、Surface Bookでは手間が掛かります。Surface Pro6なら一瞬で変形できます。
なんと言っても嬉しいのがタイプカバーを付けたままスタジオモードにできるので、キー入力しながらペンが使えるのは便利です。
タイプカバーはバッテリー内蔵のBluetoothキーボードではないので離して使うことはできませんが、バッテリー残量やペアリングなどを気にする必要がなくてお手軽です。
キックスタンドは165度まで開きます。iPhoneで角度を図ってみると傾斜角-7度でした。程よい傾斜で書きやすい角度だと感じました。
ビューモード
キーボードがなくスッキリとするので動画の視聴には没入感が増します。狭い場所にも置けるので、例えばキッチンでレシピを見るときなど大活躍です。一般的なタブレットだと別途スタンドが必要になりますから、使い勝手は格段にSurfec Pro6です。
タブレットモード
休憩中などリラックスしているときは、ソファーに座りながらタブレットモードで電子書籍やウェブ閲覧が楽しめます。タイプカバーを引っ張って離すだけでタブレットに早変わりですからね。使い勝手は最高です。
アスペクト比
Surfaceシリーズは長辺と短辺の比率を指すアスペクト比を3:2を採用しています。昔は4:3が一般的で写真や昔のテレビに合わせられていました。最近は映画で使用される16:9が普及しパソコンを娯楽として使われている方が多くなってきたからでしょう。
3:2というアスペクト比は用紙のA、Bシリーズの1.414:1に近い値です。Surface Penで用紙に書くような感覚で作業ができるように考えられたサイズだと思います。
ラップトップモードで調べながらの編集作業など画面を二分割して使うことが多いと思いますが、16:9と比べると縦方向に長いので違和感なく使えます。
動画など16:9の映像を表示すると上下に余白がでてきて無駄なスペースができますが、タイトル表示や操作ボタン類が配置されるので使い勝手は良いと思います。
タブレットモードにすると、書類を読む感覚で閲覧できます。16:9だと縦長に感じてしまうので、3:2は縦でも横でもバランスのとれているアスペクト比なので、縦横が自由なSurfaec Pro6にはもってこいの比率です。
重量
仕様では重さは770g(i5)、784g(i7)となっていますが、実際に重さを量った数値を書き残します。
- 本体(i5): 773g
- 電源アダプター+AC電源コード: 174+49=223g
- タイプカバー(黒): 305g
- Surface Pen: 21g
- Surface Arc Mouse: 84g
本体とタイプカバーで1,078gとほぼ1kgなので持ち運びには嬉しいです。全部持ち歩くと1,406gです。
バッテリー性能
電源アダプターは44Wで第5世代やSurface Laptop2と同じです。ケーブルは柔らかくて取り回しが容易です。長さは約180cmありますが、巻き付けるて片付ける機構がありません。コンセント側のケーブルは取り外しできるメガネ型のAC電源コードで長さが約50cmです。普及している形状なので使いやすい長さのものを別途購入すると使い勝手がよくなります。
Wi-FiでYouTube動画の再生で稼働時間を計測しました。電源モードは”推奨”、ディスプレイ輝度は”おすすめ”です。
いつもなら3回計測して中央値を採用しているのですが、最大値(6時間30分)と最小値(3時間50分)の差が2時間40分と大きかったので5回計測しました。(いつもは1時間位の差です)すると収束し中央値は6時間40分です。仕様ではビデオ再生で最大13.5時間となっていて、僕の検証ではWi-Fi接続しているので条件が悪いです。
最小値(3時間50分)の理由を考えてみると、特にバックグラウンドでCPUに負荷をあたえているアプリなどなく、設定も変更せずに計測したので、原因が不明です。
一方で充電時間は安定した数値で2時間40分でした。
BBenchというバッテリー性能をチェックするアプリがあるので試してみました。
BBenchは自動的に60秒間隔でWeb巡回し、10秒毎にキーストロークを発生させて、バッテリー残量を記録してくれるアプリです。
3回やってみてほぼ同じ値でしたので中央値のみのグラフです。結果は5時間10分でした。
YouTube動画再生より長いと予想していたのですが、それに反して短い結果となりました。
パソコンの動作を見ていると、ブラウザはIEで60秒ごとにタブを新しく開いてページを表示しているので、後半になるとメモリが悲鳴を上げている状態です。なので一般的なブラウザ操作より酷使した結果がでていると思われます。
ベンチマーク
お借りしたSurface Pro6のスペックを改めて確認すると、CPUはIntel Core i5 8250Uでストレージ256GBのSSDでメモリは8GBです。これは先日レビューしたSurface Laptop2と同じ構成です。
グラフィックスは第5世代がHD Graphics 620(i5)で、Surface Pro6がUHD Graphics 620です。
CPU、GPU性能
CPU-Zのベンチ結果です。Singleが約390、Multiが約1,700です。同じCPUのSurface Laptop2とほぼ同じ結果となりました。
CINEBENCH R15のベンチ結果です。CPUが約600cb、OpneGLが約40fpsでした。OpenGLがSurface Laptop2より若干少ない結果となりました。
今回の結果では、CPUのベンチはLaptop2と同じですが、GPUのベンチはLaptop2が有利となりました。
ドラゴンクエストXのベンチマークです。
グラフィックス設定 | 標準品質 | 最高品質 |
---|---|---|
1280×720 | 7575(とても快適) | 6832(とても快適) |
1920×1080 | 3987(快適) | 3085(普通) |
グラフィック性能はSurface Laptop2より少し低い結果となりました。画面のサイズはLaptop2の方が大きいのですが、解像度はPro6の方が大きいので、パワーを取られているのかもしれません。
内蔵SSD性能
内蔵SSDのスピードはSurface Laptop2とほぼ同じでした。
まとめ
前世代の第5世代Surface Proを所有している方が買い直すほどの進化がないのが正直なところです。CPUが第7世代の2コア4スレッドから第8世代の4コア8スレッドになったのが大きな変化です。
ライバルとなる13インチのラップトップとの価格差を調べてみます。
価格は最小構成のi5、8GB RAM、128GB SSDモデルが119,800円(税別)+タイプカバー1,640(税別)の合計136,200円に近いスペックで比較します。
まずは先日発表されたばかりのMacBook Air(Late 2018)が第8世代i5、8GB RAM、128GB SSDで134,800円(税別)です。
安価なモデルとしてはDellのInspiron 13 5000が第8世代i5、8GB RAM、256GB SSDでSSDが少し大きいですが、Officeなしで92,980円(税別)です。
MacBook Airとほぼ同額です。Surface Pro2のプレミアム感はWindows搭載パソコンでは最上級です。かっこいいですよね。
来年はPro7だと思いますが、Surface Connectを無くしてでも、Thunderbolt3を2発付けて欲しいなぁって思ってます。
ではまたヾ(^^へ)
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