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体に優しい冷風がでる卓上扇風機「ここひえ R2」をレビュー

この記事は約11分で読めます。

ここひえR2 タイトル

こんにちは、ヒーニョンです。
USB電源の卓上扇風機を使っている方をよく見かけますが、冷風がでるものをご存知でしょうか?
この記事で紹介するのは冷風がでる卓上扇風機「ここひえ」です。前モデルと区別するために旧モデル(2019年製)を「ここひえ R1」、新モデル(2020年製)を「ここひえ R2」として解説します。写真は注釈がなければR2です。

重複する文章もありますが、前モデル「ここひえ R1」のレビューは次の記事を参考にしてください。

体に優しい冷風がでる卓上扇風機「ここひえ」をレビュー
こんにちは、ヒーニョンです。 USB電源の卓上扇風機があるのは知っていましたが、冷風がでるものがある聞いて驚きました。 ショップジャパン様より冷風がでる卓上扇風機「ここひえ」を商品提供していただけましたので、いろいろと試してみたレビューです。 2020.06.17追記: 2020年に新型「ここひえ」 R2」に進化しました。レビュー記事は次を参考にしてください。 「ここひえ」とは 「ここひえ」とは、...

ショップジャパン様より「ここひえ」を商品提供していただきました。いつもありがとうございます。

「ここひえ」とは

「ここひえ」とは、持ち運びができ、自分の周りだけをピンポイントで冷やせるパーソナルクーラーです。気化熱現象を利用した冷却技術で優しい涼しさです。持ち運びもでき、室内外とわずあらゆるシーンで使えます。
使い方は簡単です。タンクに水を入れて、本体にセット。あとは電源スイッチを押すだけです。
ここひえR2 電源スイッチ

商品の同梱物は、本体、USBケーブル、USB電源アダプター、取扱説明書です。
ここひえR2 同梱物

この記事では、次の写真の計測機器を使い、室温30.9°、湿度64%で部屋の窓を開けた状態で計測しています。約4時間ほどの計測作業で大きな気候変化はありませんでした。
ここひえR2 計測機器

利用シーン

扇風機と比べると軽量・コンパクトです。しかも電源はUSBバッテリーから給電できるので、持ち運んでいろいろな場所で使えます。
ここひえ R2はR1と比べると少しだけ大きくなっています。

室内

  • 料理中のキッチン
  • お風呂上がりの脱衣所
  • メイク・ドライヤーを使うときの洗面所
  • 熱がこもりやすいトイレ
  • エアコンが効きにくいリビング
  • 一人には広すぎる部屋
  • 扇風機だと書類が飛んでしまう執務中
  • 勉強やPC作業中の書斎
  • エクササイズやトレーニング中
  • 熱の出るアイロンがけ
  • 寝るときの寝室
  • 熱中症が心配なペット
  • 家族で涼しさの度合いが違うとき(男性の暑がり)
  • 温度を自分で調節しづらいオフィス

屋外

  • 車中泊
  • 海辺のビーチパラソルの下
  • 公園やキャンプ場のテント内
  • バーベキュー
  • 花火大会
  • 運動会
  • ガーデニング作業台
  • ベランダ遊び
  • 駐車場・駐輪場での車やバイクいじり

モバイルバッテリーがあれば屋外でも使用可能です。
車中泊キャンプでエンジンをかけてエアコンをつけると振動で寝られないことがあるのですが、「ここひえ」なら大丈夫です。
ただし、持ち運びは簡単とは言え、少しでも荷物を軽くしたい登山やハイキングなどの徒歩にはキツイです。

冷房性能

水が蒸発するとき、周りの熱を吸収し空気を冷やす気化熱現象を利用した冷却です。扇風機では水冷式というジャンルに属します。
乾燥しやすいエアコンとは違い「ここひえ」は水分を含んでいるので、しっとりとして優しい涼しさです。エアコンを夜一晩中つけっぱなしにすると喉が痛くなったり、お肌が乾燥したり、快眠できないという方は「ここひえ」を一度体験してみるといいと思います。
またフロンガスを使ったエアコンとは違い、排熱がないので締め切った部屋でも使えます。

風速

風量(電源)ボタンを押すごとに弱・中・強と風速が切り替わります。(ここひえ R1は電源ボタンと風量ボタンは分かれていましたが、ここひえ R2では共通化され、電源を切るのに長押しに変更となりました。)

風がでてくる吹出口にはルーバーが付いているので、手動ですが上下に風向きを変えられますが、小さいので細かな向きは調整しにくいです。しかし、ここひえ R2は動きがなめらかになり少し調整しやすくなりました。
ここひえR2 風向き調整

風速計をつかい、吹出口と0.5m離れた場所での風速を計測しました。

器具 吹出口 0.5m離れた位置
ここひえ R2 0.6m/s 0m/s
0.9m/s 0m/s
1.5m/s 0.4m/s
ここひえ R1 0.1m/s 0m/s
1.1m/s 0.4m/s
1.5m/s 0.4m/s
一般的な扇風機-中 1.6m/s 1.2m/s

0.5mの距離なら風速0m/sでもヒンヤリとした冷気は感じますが、実用的にはそばに置く必要があると考えたほうがよいです。
「弱」でも就寝時ベッドサイドに置いておけば上半身は冷気を感じます。

「ここひえ」にはデスクトップパソコンに使われる12cmの冷却ファンが使われています。R1はDC12V-0.35Aでしたが、R2では12V-0.27Aの省電力化されたファンに変更されています。
ここひえR2 R1比較-冷却ファン

温度、湿度

風向きを温湿度計に向けて各10分後の状況を調べました。

器具 吹出口から0.5m 室温(開始時)
温度 湿度 温度 湿度
ここひえ R2 29.3° 73% 30.9° 64%
29.0° 75%
29.0° 75%
ここひえ R1 28.9° 77%
28.9° 77%
29.0° 76%

設定によらず、温度が2°下がり、湿度が10%上がりました。数値でみると風速は関係ないのですが、体感温度はかなり違います。
部屋全体でみると温度、湿度ともに変化はありませんでした。夏場は湿度が高いのでカビ等が気になりますが、ここひえの影響でカビが発生するということは無さそうです。しかし湿気に弱いもの(カメラ、衣類)を吹き出し方向しないようには注意したほうが良さそうです。

電気

電源はUSBで供給できます。消費電力が5Wなので一般的なモバイルバッテリーが使えます。コンセントがない屋外に持ち出せます。
ここひえ R1は本体側のプラグがmicro USBで汎用性があったのですが、ここひえ R2ではDCプラグになっているので付属のケーブル以外では使えないのが残念な点です。良い点としてはmicro USBに比べ差し込み向きがなく便利です。
ここひえR2 R1比較-電源プラグ

各風量で1時間計測した結果です。

器具 電流 電圧 電力量 電気使用量 電気代(円)※1kWh=27円で計算 モバイルバッテリー
(A) (V) (W) (Wh) 1時間 1日(8時間) 1ヶ月(30日) 10000mAh
ここひえ R2 0.12 5.5 0.7 0.71 0.02 0.2 4.6 77.5h
0.24 5.5 1.3 1.63 0.04 0.4 10.5 33.8h
0.73 5.5 4.0 4.52 0.12 1.0 29.3 12.2h
ここひえ R1 0.15 5.5 0.8 0.85 0.02 0.2 5.5 64.9h
0.48 5.5 2.6 2.70 0.07 0.6 17.5 20.4h
0.73 5.5 4.0 3.69 0.10 0.8 23.9 14.9h
エアコン(6畳) 新型 135~720 3.6~19.4 28.8~155.2 864~4656
旧型 430~1060 11.6~28.6 92.8~228.8 2784~6864
扇風機 新型 35 0.84 6.72 201.6
旧型 75 2 16 480

エアコン、扇風機と比べると電気代はないようなものです。
ソーラーチャージャーでも動作します。ただし直射日光があたるときだけですが日中は電気代が不要になります。

ここひえ R1にはオフタイマーの機能がなかったので、別途コンセントタイマーが必要でした。ここひえ R2では念願のタイマーが付きました。1、2、4時間から設定できます。また、電源切り忘れ防止として約12時間で自動電源オフ機能が動作してくれるのは嬉しいところです。
ここひえR2 タイマー

騒音

気になるファンが回る音の大きさを調べました。「ここひえ」から0.5m離れた位置での計測です。

器具 騒音
ここひえ R2 43dBA
48dBA
58dBA
ここひえ R1 42dBA
53dBA
58dBA
静かな部屋 35dBA
冷蔵庫(モータ音がしているとき) 42dBA
メカニカルキーボードを叩いている音 70dBA

単位がdBではなく、人の耳への聞こえ方に補正したdBAです。

「弱」ならオフィスで隣の席で使っていても気になる方は少ないと思います。
「強」はテレビの音量を上げたくなり、誰もがうるさく感じると思うので、一人のときや屋外での使用が無難です。

僕は就寝時にここひえR1とR2を2台ども強にして寝ることはできました。1台も2台もdB値は変わらないです。

水は水道水を使います。香水やアロマオイルなどを加えることはできませんし、浄水器の水やミネラルウォーターも駄目です。フィルターが水を吸うので、カビや雑菌が繁殖し汚れや臭いの原因になります。
冷水を使うこともできますが、冷房効果は期待できないようです。それよりもファイルターを水で湿らせてビニール袋に入れてから冷凍庫で凍らせるとより涼しくなるそうです。

給水タンクは引き上げると簡単に取り外すことができるので水を入れやすいです。
ここひえR2 R1比較-給水タンク

タンクに水がなくなっても、しばらくはフィルターが吸った水で冷風がでますが、フィルターが乾燥すると、小型の扇風機になります。

器具 満水(フィルター吸水状態) タンク水量 1時間の減水量 水が無くなるまでの時間
ここひえ R2 800ml 648ml 59ml 13.6h
69ml 11.6h
95ml 8.4h
ここひえ R1 574ml 350ml 44ml 13.0h
76ml 7.6h
83ml 6.9h

ここひえ R2になり給水タンク容量が増えたので「強」でも就寝中もつようになりました。

給水タンクを外しても、受皿に水が2mmほど貯まっているので、「ここひえ」を移動させるときは注意が必要です。傾けると水がこぼれてしまいます。幸い電子部品は上部にあるので漏電することはないのですが、誤って上下を逆にすると悲惨なことになります。ここひえ R2になり取っ手が付き移動させやすくなりました。
ここひえR2 取っ手

衛生面

タンクに水を入れたまま使用しないでいると、水が腐ってしまいますので、毎日運用する使い方が適しています。
どうしても2日以上使わない場合はフィルター内部を乾燥させる必要があります。
フィルターは防カビ仕様なので安心です。交換の目安は通常1シーズン(3か月程度の使用)です。
交換用フィルター(防カビ仕様)は2,980円(税別)です。一ヶ月に約千円かかるので、扇風機よりコスパが悪くなります。もう少し安くして欲しいところです。

昨年ここひえ R1を1シーズン使い、今年同じフィルターを使ってみましたが、見た目も臭いも効果も問題なく使えています。
長持ちさせるために、月に一度は水洗いして乾燥させ清潔に保ちたいです。

ここひえR1とR2ではフィルターに互換性がありません。R1の方が少し大きいです。
ここひえR2 R1比較-フィルター

メンテナンスしやすいように、工具不要でいろいろなパーツが取り外せて洗うことができます。
ここひえR2 分解

立方体なのでパーツの向きが分からなくなるのですが、よくみると方向が書いてあるので分かりやすいです。
ここひえR2 分解復旧目印

重さ・形状

ここひえ R2のサイズは、幅176 × 高さ181 × 奥行173mm、重さ1034g(水を入れた状態で1834g)です。ここひえ R1は幅168 x 高173 x 奥行き173mm、重さ1015gです。
ここひえR2 重さ

底面はゴム足が付いているので、テーブルから滑り落ちることはありません。
ここひえR2 底面

ライト

ここひえ R1は気分に合わせてライトの色を変えられましたが、R2では廃止されました。
機能ダウンなのですが、僕は歓迎しています。なぜかというと、ボタンを押すたびに色が変わるのですが、消灯するには7回ほどボタンを押すので面倒なのです。

色とは関係ありませんが、ここひえ R1の電源ボタンは明るく輝きすぎて就寝には気になるので、上に本を置いて光がもれないようにする必要がありました。ここひえ R2では大きな電源ボタンが廃止されたことにより、小さなライトになり気にならなくなりました。
ここひえR2 R1比較-ライト

まとめ

今年R2に進化し格段に使いやすくなりました。R1のレビュー記事で書いた不満な点をほぼ解決しています。残る不満点としては風量です。ひと回り大きい14cmファンを使うと冷えると思うのですが検討して欲しいです。

昨年ここひえ R1を1シーズン使ってみた感想は、ここひえ1台では夏場をしのげず、扇風機と併用しました。理由としては、僕の部屋はパソコンが3台稼働していて、パソコンの熱で室内温度は35°くらいになります。外の日陰の方が涼しいくらいです。

ここひえを扇風機の裏側から送風すると、冷気が遠くまで届きヒンヤリした範囲が広がります。また扇風機の首振り機能を活用すれば、さらに範囲が広がります。少し暑いですが自宅ではエアコンなしで暮らせます。また就寝時はエアコンだと体調を壊しやすいですが、ここひえは気にする必要ありません。
ここひえR2 扇風機併用
これならエアコンがなくても夏はしのげます。

今年はここひえ R1と R2の2台を使い、現在30°くらいの室内環境で快適に寝ることができています。もう少し暑くなれば扇風機は必要になりそうな予感です。

ではまたヾ(^^へ)

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