こんにちは、ヒーニョンです。
書店に長年並んでいる「嫌われる勇気」が気になっていたのですが、タイトルからは内容が予測できず読まずにいました。
やっと読んでみると、本書は幸福になる方法が書かれていて、共感できることが多かったので紹介します。
必要性
マズローの欲求5段階説をご存知の方も多いと思います。
- 生理的欲求
- 安全の欲求
- 社会的欲求
- 承認欲求
- 自己実現の欲求
この中の「承認欲求」が曲者で、ひどくなると他者の顔色ばかり気にして、他者のために生きるようになり、自分を失います。
人は劣等感を持つ生き物です。劣等感はうまく使えば成長のバネになります。しかし、ひどくなると劣等コンプレックス(できない言い訳にする)や優越コンプレックス(自慢する)になります。さらに陥ると特異の優越感(不幸自慢)をするようになります。
すべての悩みは対人関係なのです。
人生が幸福になるように、誰もが自分を変えたいと考えます。しかし、新しいライフスタイルが不安になり、いまのままの方が予測できて楽なので簡単には自分を変えることはできません。
抜け出すには勇気が必要なのです。
ちょっとネタバレ
対人関係
人生を競争すると、勝っても復讐されるので終わりなき戦いになります。他者は敵とするのではなく仲間にするのです。
仲間になるのに絶対に外せない守るべきルールがあります。
それが、「他者の課題に踏み込まない」ことです。自分では制御できないことに口を出さないことです。自分の課題と他者の課題は明確に線引きします。これがタイトルになっている「嫌われる勇気」です。自由とは嫌われることなのです。
一見冷酷のようですが、支援する意思や態度はしめします。また、褒めたり評価したりすると上下関係になるので、感謝の気持ちをあらわします。
仲間とは対等な横の関係で、いっさいの条件なしで信頼することです。
幸福になるとは
幸福とは自分の居場所があることです。自分はココに居てよいのだと思える安心感が幸福です。
自分が世界の中心に居るのではなく、所属しているという意識を持つことです。所属が見えなくなったら、より大きな共同体の声を聞くことです。
人生の目標
人生は次の4つのタスクをこなしていけば幸福になれます。
- 自立する
- 社会と調和して暮らす
- わたしには能力があるという意識をもつ
- 人々はわたしの仲間であるという意識をもつ
人生の意味
過去は変えれないし、未来は予測できません。過去や未来が気になるのは、今を生きていない証拠です。今を真剣に生きていたら、過去も未来も気になりません。何かに熱中していたときのことを思い出しましょう。
一般的には人生に意味はありません。自分で意味を作るものです。
まとめ
アドラー(心理学者)に影響を受けた哲学者と、悩み多き青年との対談形式で話が進み読みやすいですが、口論であり、まとめられていないので理解するにはメモを取った方がよいです。
この記事は、短くまとめましたので、反論もあるかと思います。その反論は本書のなかで青年が哲人に反論しているはずなので、よかったら読んでみてください。
評価
タイトル | 嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え |
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ジャンル | 倫理学・道徳 |
著者 | 岸見 一郎 (著)、古賀 史健 (著) |
評価 | |
読みやすさ | |
対象者 | 自分を変えたいと思っている人 |
ページ数 | 296ページ |
構成
- 第一夜 トラウマを否定せよ
- 第二夜 すべての悩みは対人関係
- 第三夜 他者の課題を切り捨てる
- 第四夜 世界の中心はどこにあるか
- 第五夜 「いま、ここ」を真剣に生きる
ではまたヾ(^^へ)
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