こんにちは、ヒーニョンです。
僕はプログラマなので物事を論理的に考えプログラミングしています。なので今更「ロジカル・シンキング」を学ぶ必要があるのかと思っていました。
この書籍はコミュニケーションにおいて自分のメッセージを相手に伝え、うなずかせる方法が書かれています。
コンピューター相手だと否が応でも論理的になります。ところが対人になるとうまく伝わらないことがあります。会議などで説明が上手な社員、突っ込みが鋭い上司など、その理由がこの本を読むことで分かりました。
タイトル | ロジカル・シンキング (Best solution) |
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ジャンル | 経営学・キャリア・MBA |
著者 | 照屋 華子(著)、岡田 恵子(著) |
評価 | |
読みやすさ | |
対象者 | ビジネスマン(特に報告が苦手な人) |
ページ数 | 227ページ |
必要性
部下の報告を受けていて、何を言いたいのかよく分からなかったりすることはないでしょうか?
また、上司に報告をして、期待通りの反応が得られないことはないでしょうか?
プレゼンをして共感を得られているでしょうか?
僕の周りではわりと見かける風景です。自分も注意して分かりやすく伝える努力をしていますが、具体的な施策はなく、慣れに頼るところが大きいです。
この書籍は課題に対する答えを報告したとき、期待する反応を得るための方法が書かれた教科書です。
ちょっとネタバレ
構成
- 第1部 書いたり話したりする前に
- 第1章 相手に「伝える」ということ
- 第2章 説得力のない「答え」に共通する欠陥
- 第2部 論理的に思考を整理する技術
- 第3章 重複・漏れ・ずれを防ぐ
- 第4章 話の飛びをなくす
- 第3部 論理的に構成する技術
- 第5章 So Wha? /Why So? とMECEで「論理」を作る
- 第6章 論理パターンをマスターする
- 第7章 論理パターンを使いこなす
メッセージとは
メッセージとは「課題」・「答え」・「期待する反応」の3点セットです。
報告前に準備段階としてチェックすべきことは、「課題」が何か?です。自分の思いは相手にとってどうでもよい話で、状況を聞かれたのなら状況を答えるのです。
2番目のチェックが「期待する反応」です。理解して欲しいのか、アドバイスが欲しいのかハッキリしましょう。
相手をうなずかせるために重要な「答え」を分解すると「結論」・「根拠」・「方法」です。これが伝わらない原因として2つの欠陥が多く見られます。
- 重複・漏れ・ずれ
- 話の飛び
この欠陥を防ぐ方法として紹介されたツールです。
- 重複・漏れ・ずれ → MECE(ミッシー)
- 話の飛び → So What? /Why So?
欠陥を防ぐ論理の基本構造
「MECE」(ミッシー)とは漏れのない集合体を作ることです。年齢、性別など完全に要素分解できるものは簡単ですが、難しいものもあります。そこで漏れや重複が絶対にないとは証明できないが、これだけ押さえれば大きな重なりや欠落はないとみなされるものがあります。
- 顧客・市場、競合、自社、(チャンネル)
- 商品、価格、チャンネル、訴求方法
- 認知、理解、動機づけ
- 技術、生産、販売
- 効率、効果
- 質、量
- 事実、判断基準、判断内容
自分の結論を説明するために役立ちそうなネタを洗い出し、意味あるMECEの切り口を意識しながら整理したり、グルーピングする方法が紹介されています。グルーピングはKJ法と言ったほうが理解が速いかもしれません。
MECEから1つの結論を出すのが「So What?」です。そして、その逆が成り立つか確認する「Why So?」が話の飛びを防ぐのに重要です。
こうして築かれたMECEのピラミッドの頂点が「結論」です。
まとめ
ロジカル・シンキングを知っていれば、自分が報告をする立場なら調査方法も変わってきます。
説明を聞く立場なら、聞きながら「論理の基本構造」を構築すれば理解しやすいし、話のツッコミどころも分かります。
この書籍には実例が多くあり理解しやすかったです。さらに練習帳まで別冊ですが用意されています。
ではまたヾ(^^へ)
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