こんにちは、ヒーニョンです。
日本時間2020年06月22日(AM2:00)よりWWDC20(Worldwide Developers Conferenc 2020)が開催されました。新型コロナウイルスの影響でオンラインのみでライブ中継ではありません。公演時間は約1時間50分でした。
開催前にサイレントアップデートでiPhone SE (第2世代)、AirPods Pro、MacBook Pro 2020(Coffee Lake)、11インチiPad Pro (第2世代)、12.9インチiPad Pro (第4世代)が発売されました。
WWDC20ではハードウェアの発表はありませんでした。
動画はこちらです。ライブではなかったので動画には日本語字幕も表示できます。
iOS 14
iOSは分化が進みいまやiPhone専用のOSとなってしまいました。iPhoneOSと名前が変わると噂されましたが、結局はiOSのままです。
Androidでは当然のウィジェット機能が、やっとiPhoneでもできるようになりました。ホーム画面にウィジェットを設置できるのです。これでホームを見るだけで天気予報や株価がわかるようになります。
普段使わないアプリを使うときは探すのが大変です。名前が覚えだせなかったりします。アプリを自動的に分類(カテゴリ別等)してくれるApp Libraryは便利そうです。普段あまり使わないアプリを整理する必要がなくなります。
ホーム画面でアプリを地味に整理すればいいのですが、数が多くなると無理です。僕のホーム画面は7ページもあり、整理しているのは最初の2ページだけで、後はダウンロード順ですので検索しないと見つかりません。検索を肩代わりしてくれるApp Libraryの恩恵で、ホーム画面でページの表示、非表示の切り替えができるようになります。これからホーム画面で見えるのは2ページだけにできます。
動画を見ながら他のアプリが使えるピクチャ・イン・ピクチャは画面が大型化したiPhoneでは求められていた機能です。
Siriはいままで「Hey Siri」で起動させると、画面いっぱいにSiriアプリが表示されていましたが、これからは画面を専有することはなくなりアシスタント感が増します。Siriでサードパーティ製のアプリを操作できるのも近いかもしれません。
やっとと言うか、とうとうと言うか翻訳アプリが純正になりました。11言語に対応し、インターネット接続は不要で翻訳できるのがすごいところです。翻訳精度がどのくらい優秀か気になりますね。あとは画像認識で翻訳できる機能が追加されれば海外旅行ではかなり使えますね。
QRコードを読み取るようにして、簡易にアプリが使えるApp Clipです。動画では店頭でコードをスキャンするとクーポンが発行されるようなシーンでした。アイデアしだいでは面白そうです。商品説明だったり、遊園地のアトラクション入場など想像できます。問題はiPhoneだけというところです。IT企業が共同してやって欲しいですね。
マップの新機能として、自転車ユーザーに対してルートに勾配のきつい登り坂や階段が含まれているかどうかを知ることができます。また電気自動車の充電ポイントがわかるようになります。
iPhone(Apple Watch)で自動車のカギを開けられるようになります。(iOS 13.6以降、予備電力機能付きのエクスプレスカード)この「デジタルキー」は他人に貸し出すこともできます。
iPadOS 14
近年はiPadOSの新機能が目白押しだったのですが、今回は寂しい内容です。
Apple Pencilで書いた手書き文字を自動的にテキストに変換するScribbleという新機能です。学生がノートをとると手書き文字が活字に変わり、検索ができて便利だと考えたのですが、そもそもキーボードで文字入力するのでは?と思えてしまう。このニーズはどこにあるのか教えて欲しい。読めない漢字を活字にするくらいしか思いつかない。
AirPods software
AirPods Proでバーチャルサラウンド(5.1ch、7.1ch、Dolby Atmos)対応の映像コンテンツで立体的な音声を楽しむことができます。おもしろいのが頭やデバイスの向きが頻繁に変わっても追従するそうです。音のARと考えると、例えばPokémon GOでポケモンが鳴いている方向が分かったりできそうです。
マルチペアリングが可能なAirPodsシリーズでうれしい機能も加わった。
iPhoneやiPad、MacなどにペアリングしているAirPodsを、それぞれの端末で利用する際に自動的に接続先を切り替えます。たとえば、Macで作業中にiPhoneで電話にでるとAirPodsは接続先をMacからiPhoneに自動的に切り替えます。
watchOS 7
気になるのがECG(心電図)機能は日本においては医療機器としての認可が必要なためApple Watchでは隠されていることです。先日、日本で許可がとれたので公開される発表があると思っていましたがありませんでした。
新しい文字盤が追加されるのは例年ですが、カスタマイズした設定をシェアできるようになります。ただしサードパーティが文字盤をデザインすることは未だできません。
watchOS 7の目玉機能が睡眠トラッキングです。就寝前の瞑想でリラックスを助けてくれるWind Downという機能でスマートホームデバイスを夜用の設定に切り替えたりできるそうです。寝るときに自動で電気を消し、起きると電気が付くって未来感あって楽しみです。
音と動作で手洗い検知し、手洗いタイマーが動作して、しっかりと洗えるようにサポートするようです。
Privacy
アプリ購入時に利用規約が表示されますが誰も読みません。そこでひと目で内容がわかるようにデザインされたプライバシー表記です。アプリをインストールする前にストア上でも確認できます
位置情報は正確な位置まで必要ないこともあります。天気予報なら町名だけでも十分です。そこで大まかな位置しかアプリに提供しないこともできるようになります。
tvOS 14
僕はApple TVを所有してないので興味を持てなかったのですが、アップデート内容を箇条書きします。
- ユーザー切り替え機能を搭載
- Xboxのコントローラー(Xbox Eliteワイヤレスコントローラーシリーズ2、Xboxアダプティブコントローラー)をサポート
- ピクチャ・イン・ピクチャ機能をサポート
- iPhoneで撮影した動画を4K画質で出力可能に
macOS 11.0(Big Sur)
毎年気になるのがOSの名前です。今回はカリフォルニアの景勝地「Big Sur」です。
デザインが一新されiOSっぽくなりました。これはAppleデバイスを通じてデザインを統一する試みです。iPhoneではおなじみのコントロールセンターも実装され、音量調節やWi-Fiの設定がしやすくなります。
macOS版Safariは速くてセキュアになり、タブプレビューが嬉しいところです。
さらにWebP形式の画像をサポートし、Chrome向けに開発された拡張機能API既存のChromeやFirefox向けの拡張機能をSafari向けに移植することが可能になります。
WWDC20でもっとも大きな発表が「Apple Silicon」です。
MacをiPhoneやiPadで採用している自社製ARMプロセッサ「Apple Silicon」に移行すると正式に発表しました。Apple Siliconは低消費電力かつ高性能が特長のプロセッサです。
ユーザーとしてはCPUを意識せずに使え、約2年間の移行期間で切り替えが進められていく計画で移行期間中もIntelプロセッサのサポートは継続し、新しいバージョンのmacOSにも対応します。ユーザー的には大差ないBig Surですが、中身は別人です。
OSのナンバリングは、OS X(テン)の名残でmacOS 10.16ではなく、macOS 11.0です。大きな変化だとわかります。
現状のIntel CPUとApple Siliconは何が違うかを説明するのは一般ユーザーには難しいです。そこで簡単な図を書きました。厳密には違う可能性がありますがイメージは掴めると思います。
一言でいうとCPUのアーキテクチャ(命令方法)が違います。Intel搭載Mac(x86)ではBoot CampでWindowsを動かすことができましたが、Apple Silicon(ARM)では現実的に難しいです。
VMWare FusionやParallelsといった仮想環境を構築し、他のOSを動作させる場合もアーキテクチャが異なると難しくなります。WindowsのARM版であれば現実的ですが、マイクロソフトが個別販売していない問題があります。
Apple Silicon(ARM)ではiOSやiPadOSが動かせるというメリットが生まれます。
開発者向けにA12Zプロセッサを内蔵した移行キット(改造版のMac mini)を有償でレンタルするそうです。
まとめ
Apple Siliconは噂されていましたが、実際に話しを聞くと時代の変化を感じワクワクします。しかし僕はmacOS 11.0(Big Sur)をインストールしないと思います。理由は安定性を重視しているからです。次の11.1をリリースしてから半年後かと思っています。Macの過去の資産がある方は注意してアップデートしましょう。
iPadが徐々にパソコン化してきましたが、Macが一気にiPad化しますね。iPadには優秀なアプリが少ないためMacからiPadに乗り換えられない問題がありましたが、近い将来解決できそうです。
ではまたヾ(^^へ)
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