こんにちは、ヒーニョンです。
先日の記事「銀座の裏通りにひっそりとたたずむキャノンプラザ銀座はじっくりとカメラ体験できる」で書いたように、キャノンプラザ銀座で最近発売されたEOS M5を1時間ほどジックリとさわってきたので、僕が普段使っているEOS M3との違いを書きたいと思います。
起動
まず電源を入れて感じたのが、直ぐに撮影に入ることができる起動の速さです。仕様によると電源ONから1秒で起動完了です。M3から0.58秒の短縮になりますが、体感的にも速いと感じました。
バッテリーの保ちを調べてみると、撮影可能枚数がファインダー撮影でM5が295枚です。M3は電子ビューファインダーが標準で付いていないので公式な枚数が分からないのですが、ライブビュー撮影や動画撮影時間をみると、それほど大差はなさそうでうです。
フィーリング
手に持った感じは、M3とあまり違いを感じませんでした。重さはM5は427gでM3が366gと重たくなっていますが、電子ビューファインダーが43gなのでM3は408gになりM5との差はほとんど感じないレベルです。収納面を考えるとM3の電子ビューファインダーは邪魔なので取り外して収納するのが手間です。
液晶画面はチルト式で自撮りは可能ですが、M3と少し仕様が違います。M3は上方向へ180度上がりますが、M5は下方向へ180度下がります。M3は電子ビューファインダーを付けていると干渉して自撮りができない問題を抱えていますが、M3では解決です。しかし、三脚を使うと干渉してしまいます。やはり上下ではなく、横に飛び出すようにして欲しいですよね。
液晶画面を見ながらのローアングルやハイアングルはM3とM5は遜色ありませんが、電子ビューファインダーはM3がローアングルが可能なです。
オートフォーカス
かなり速いと感じました。M3は若干迷いながらピントが合いますが、M5はスムーズにピントが合う感じです。特に気に入ったのが、AFフレームサイズが小さくできることです。M3は大きくて細かいピントを合わせにくい点が不満でしたが、M5で解決です。理想をいえば、あともう少し小さくして欲しいです。
タッチ&ドラッグAF機能は素晴らしいアイデアです。M3のときは液晶画面の横にあるコントローラーホイールを十字キーに見立ててAF枠を移動させていましたが、これ少しずつしか動かないのでイライラしてしまいます。M5は液晶画面をドラッグするだけで素早AF枠を移動させることができます。これならのファインダーをのぞいたまま操作ができます。EOS 7Dでもできない機能なので、これからの主流になりそうな機能です。
連写
連続撮影速度がAF・AE固定で最高約9コマ/秒、AF追従で最高約7コマ/秒の高速連写を実現しています。M3はAF・AE固定で最高約4.2コマ/秒でしたから、倍の速度です。M3では連写している感覚にはなれませんが、M5はカシャカシャといって連写気分が味わえます。これなら動いている被写体にも十分に対応できそうです。
操作性
M5に新しく採用されたボタンが「サブ電子ダイアル」です。ボタンを押すとホワイトバランスとISOを切り替えできて、ダイヤルを回すと設定値を変更できるのです。M3ではコントローラーホイールの上ボタンを押し、ホイールを回転させて設定値を変更するのですが、手順が多いのと、少し反応にラグがあるのが使いにくいです。M5は基本的にISOモードにしておけば、ダイアルを回すだけだし、ラグもなく操作性はかなり向上しています。
Bluetooth
試すことはできなかったのですが、Bluetoothに対応し省電力でiPhoneと接続して、リモートコントローラーにすることができます。さらに嬉しい機能がGPSモバイルリンクで、iPhoneのGPS情報をカメラの画像に埋め込むことができます。高級なカメラにはGPS機能が付いているものも増えましたが、これで十分ですよね。
2017.05.21追記:
デジカメで撮影した写真ファイルにGPS情報を埋め込む方法を参考にしてください。
ではまたヾ(^^へ)
画質
画質に関する基本的な性能はM3、M5ともにほとんど同じです。
記録画素数は6000×4000(JPEG L/RAW)、ISO感度はISO25600、シャッター速度は1/4000~30秒など変わりありません。動画も1920×1080(Full HD)と4K対応しなかったので動画撮影がメインの方には残念な結果です。
EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM
展示してあったEOS M5には、同じく新発売となった「EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM」レンズが装着してありました。実はM5より欲しいと思ってしまいました。
最短撮影距離がなんと0.25m(18~50mm時)なのです。なのでマクロレンズ的に使えるのです。150mmにすると少し撮影距離が伸びますが、それでもかなり寄れます。下記写真が150mmで一番寄った写真です。いいですよね。また、18〜150mmまであるのでポートレート撮影や望遠側も多少カバーできるオールマイティなレンズです。F値が3.5-6.3と少し暗いのが残念です。そして価格が少し高いです。現在Amazonで約5万円です。価格が落ち着いたら買いたいです。
まとめ
M3からM5への進化は操作性の向上です。以前の「Canonミラーレスカメラが3種類のM2, M3, M10になり違いが分からない2」でM2、M3、M10のそれぞれのターゲットユーザーについて書きました。今回はそれを修正します。
- EOS M5
ハイアマチュアかプロのサブ機に向いている。カメラの知識が高く、細かな操作を俊敏にしたい方に向いています。 - EOS M3
ハイアマチュアを目指す方に良いと思います。マニュアルを勉強中で、シャッタースピード、絞り、露出補正、ISOを自分で設定しながら撮影したい人向けです。 - EOS M10
コンデジのように簡単な操作で写真を撮りたい女性に向いています。用意されているオート撮影モードで撮影し、自撮りしたり、より綺麗な写真を撮りたい人向けです。 - EOS M2
M10と甲乙つけがたいです。自撮りをしない、デザインが気にならないない、もしくは将来的にマニュアル撮影をしたい人向けです。
僕は決めました。M5の購入は見送ります。約10万円という価格が一番大きな問題です。
でもM3を持っていなかったら、M3とM5を比べるとM5が欲しくて悩んでいたでしょうね。M5を買う方が羨ましいです。
こちらで購入できます
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